[2003.10.17]
  なにも持っていない,でも


 ▼膨大な記憶容量の分散ストレージシステム『ストレージ・タンク』 (WIRED NEWS)
  http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000047715,20061236,00.htm


 持ってないから知らなかった,持っていないから確かめられない,という言葉は通用しない。それが,あしたとなる。

quote:IBM社の新しいデータストレージ・システム,ストレージ・タンクは,複数の場所に点在するサーバーをIPネットワークで結ぶソフトを使い,一種の巨大サーバーを形成し,数ペタバイトのデータを処理できる。ローカル・ネットワークとまったく変わらない,分散ストレージ・ネットワークも形成できる。

 まぁグリッド的な処理システムは置いとくとして,あちこちのサーバーをひとつにまとめて,たくさんのデータを保存できるようにする,というのは,ピア・トゥ・ピアでももう動いていることかもしれない。簡単にいえば,WinMXやWinnyだってたくさんのパソコンにデータを分散して置き,必要な人がそこからすぐにダウンロードするって感じで,巨大はデータ保管庫となっている。

 データはここにある必要はなく,どこかにあればいい。IPでつながっていれば,どこにだって手を伸ばせるし,手元になければできないということはなくなる。手元になにもなくても,どんな音楽でも再生できるし,どんな動画でも再生できる。パソコンにハードディスクがついてもう何年も経ったが,これはなくなる運命のものだ。そして,なにも持っていない,でもすべてを持っている,という状態で人は,考えて,学んで,楽しんで,生きていくことになる。そこでどのように生きることができるか,それだけが重要になる。


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